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2006年版中小企業白書の概要


  経済産業省・中小企業庁は2006年版中小企業白書を発表しました。
  昨年の中小企業白書は、経営革新を掲げ、特に経営トップの前向きな姿勢が躍進の
 原動力とし、経営を変えるには、経営者の強い意思が必要と提言していました。
  今年度は、日本経済と東アジア経済との関係深化、急速な少子高齢化・人口減少社会
 の到来といった「時代の節目」の中での中小企業の姿と今後の方向性を分析しています。
  また、サポーティング産業の支援策として、製造業を支えるモノ作り中小企業の強化、
 「コンパクトなまちづくり」に向けた中心市街地活性化対策など、今年度において講じようと
 する中小企業施策を記述しています。

■ 構成
  目下の景況は改善傾向にあるものの、より大きな視野に転じると、現在、我が国社会・
  経済には、以下の2つの大規模な構造変化が起こりつつある。
  1.90年代以降急速に進みつつある東アジア経済圏の一体化
  2.急速な少子高齢化による明治以来の人口トレンドの逆転
  この中における中小企業の現状と対応の方向性、将来に向けた役割を分析する。
  ◇第1部では、景気回復局面の中での中小企業の業況を分析
  ◇第2部では、東アジア経済との関係強化と中小企業の経営環境変化等を分析
  ◇第3部では、少子高齢化・人口減少等の社会における中小企業の継承等を分析
■ 2006年版中小企業白書の概要
 第1部<2005年度における中小企業の動向>
 [ポイント]
 ○2005年3月時点で戦後3番目の長さに達した今回の景気回復局面の中で、設備・債
  務・雇用の「3つの過剰」の解消に向けた動きがようやく進みつつある状況を分析。
  一方で、業種・地域によっては依然「ばらつき」があることも分析。
 ○中小企業の創業・廃業の動向について、開業率が上昇する一方、廃業率も上昇してい
  る状況を分析。開業については、高齢者や女性の創業にも着目している。
 ○中小企業を取り巻く金融環境とその変化について分析。

 第2部<東アジア経済との関係深化と中小企業の経営環境変化>
 [ポイント]
 ○中小企業の国際展開の現状と課題
  東アジア大の分業体制が構築されていく中、海外で事業展開する中小企業の経営戦
  略と現地で遭遇するリスクを分析。(グローバル戦略関係)
 ○国際分業の進展の下で我が国産業を支える基盤技術
  取引構造の「メッシュ化」の実態を探るとともに、発展する東アジア諸国との技術競争
  力・市場競合状況を比較し、日本のモノ作りを支える中小製造業の国際競争力の現状
  と課題を分析。(中小ものづくり高度化法関係)
 ○産業の国際化による経営環境の変化と地域産業集積
  東アジアとの競争が厳しさを増す中、各地の産業集積の置かれた状況と対応の方向性
  を分析。

 第3部<少子高齢化・人口減少社会における中小企業>
 [ポイント]
 ○「世代交代の2つの波」と中小企業の事業承継・技能承継
  経営者の「事業承継」と従業員の「技能承継」という「2つの承継」が課題として迫る中、
  中小企業における対応の方向性を分析。
 ○「子どもを産み育てやすい社会」に向けた中小企業の役割
  若者が結婚し子どもを産む際に遭遇する2つのハードル、「雇用・収入の安定化」、「仕
  事と育児の両立」に向けた中小企業の役割を明らかにする。(少子化対策関連)
 ○まちのにぎわい創出、新たな地域コミュニティの構築と中小企業
  中心市街地の置かれた現状をもとに、再活性化のためのコンパクトなまちづくりやコミュ
  ニティビジネスの取組を検討。(まちづくり3法関連)

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